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4・3・3 高速通過の安全
現在の最高120km/hの走行から、150km/hの速度レベルに向上して走行通過する場合の影響を考慮し、対策を行う必要がある。速度が変わることへの適応を得られるよう期待することが基本となるが、速度のレベルとして必要と見られる対策は講じていく。
(1)踏切
(a)市街地付近の交通量の多い無防備踏切に、遮断機を設けて保安度を向上する。(交通量3,000台以上を対象とすると、25か所の規模)
(b)遮断機をくぐったり、警報を無視する通行者、及び交通量の少ない無防備踏切の通行者に対して、列車接近認知が逐次適応していけるようにする。
(2)線路への立ち入り
(a)市街地付近の特殊条件などから必要な箇所に、立ち入り防止柵を設ける。
(b)新しい輸送サービスに関して、沿線通行者に事前のPRを進め、段階的な適応を期待する。
(3)駅の乗客等
高速通過となる駅ホームの乗客、及び線路作業等の従事者のため、注意喚起方を準備する。

 

4・3・4 信号保安設備
(1)通票授受
シラアト〜チェンマイ間は通票のボールトークンが使用され、駅毎に通票を交換して列車運転の安全を確保している。しかし通票授受は乗務員と駅長間で行われるので、余り高速で駅を通過すると授受を失敗する確率が高くなる。このため同区間をトークシレス閉塞方式に変更することが望ましい。

 

4・3・5 駅線形等の整備
(1)通過本線の線形が、高速通過の妨げとなる一部の特別な駅について線形を改良する。
(2)待避線の有効長
ダイヤが乱れた場合に待避駅変更が発生する可能性がある。次の駅について

 

 

 

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